3/22予算特別委員会文教領域の質疑を行いました

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
3月に入ってから、世田谷区議会では予算特別委員会が開かれております。
その準備等々で、HPがすっかり更新できておりませんでした。申し訳ありません。
議会の報告のレポートは現在作成しておりますので、完成次第、HP等にも掲載いたします。

昨日(3/22)は、予算特別委員会の文教領域の質疑を行いまいした。

世田谷区議会の予算委員会では、質疑時間は【1人8分×会派の人数】と定められており、私は2人で会派を組んでいるため、持ち時間は、2人で16分。

私たちの会派では領域ごとに担当しているので、今回の文教領域は、まるまる2人分の16分間の質疑をさせて頂きました。

取り扱ったテーマは、以下の通りです。

①幼児教育・保育の質の向上

②コロナ禍による子どもの心の悩みへの対応

③区民に開かれた教育総合センターの活用

④教育現場の先生方との調整計画の共有と次期教育ビジョンの組み立て

以下、質問と主張についてまとめましたので、ご覧いただけましたら大変嬉しく存じます。

①幼児教育・保育の質の向上

 区は、私立・区立、幼稚園・保育園など、様々な施設の種別を越えて、共有すべき基本的な方針を示す羅針盤として、今年度、「世田谷区教育・保育実践コンパス」を作成されたが、一方で、「世田谷区幼児教育・保育推進ビジョン」において、「ことばの力」「体力向上」「外遊び」「文化・芸術・自然とのふれあい」などの世田谷の特色を活かした教育・保育の推進が掲げられている。

今後、この「世田谷区教育・保育実践コンパス」の活用を通じて、ビジョンに掲げる「世田谷らしい幼児教育・保育」をより一層、推進するにあたり、どのような取り組み・展開を想定されているのか、中長期的な展望と併せて、お考えを伺う。

②コロナ禍による子どもの心の悩みへの対応

 コロナ禍で、全国的に子ども・若者の自殺の増加、心に悩みを抱える方の増加が指摘されている。いじめ、不登校、ひきこもり、家族間・友人間でのトラブル、コロナによる様々な分断、こうしたことが複合的に絡まり、うつ状態になり、さらに深刻化した場合には自殺に至ってしまうということが想定される。このようなことが引き起こされないよう、様々な施策を組み合わせて、何とか子ども達の悩みに、早めにアプローチし、深刻化を防ぐ手立てが必要である。

教育委員会として、この「子ども・若者の自殺の増加」、「うつ状態の方の増加」について、どのように捉えておられるのか、また、子どもたちの悩みを把握すること、その悩みに寄り添うことなどの難しさについて、現場の先生方がどのように感じておられるのか、現場での課題について、教育委員会として把握されている現状を伺う。

また、コロナ禍により悩みを持つ子ども達が増加しているという前提に立てば、さらなる取り組みが必要となるはず。

「うつ状態」、あるいは、その手前の様々な悩みを持つ児童・生徒に対し、これまでの取り組みに加え、さらなるアプローチの方法としてどのようなお考えをお持ちか、また、併せて教育委員会としての現状に対する課題認識を伺う。

③区民に開かれた教育総合センターの活用

教育総合センターの広報誌である「教育総合センターだより」には、「交流エリアや屋外広場を設け、広く区民の皆様にご利用いただき賑わいのある施設にしていく」との表明があった。

コロナ禍で、予定していたイベントが延期になるなど、現在は難しい運営を強いられているわけだが、今後を見据えて、「教育」的観点から、いかにして「区民に開かれた教育総合センター」を創り上げていかれるのか、その展開と将来のビジョンを含め、お考えを伺う。

④教育現場の先生方との調整計画の共有と次期教育ビジョンの組み立て

 1月31日の文教常任委員会にて、第2次世田谷区教育ビジョン調整計画の案が示さました。今後、これらが世田谷の教育全体で共有され、一丸となって取り組まれることで、初めてこの計画が本当の意味を果たすものと考える。

 調整計画の本編は123ページに及び、相当なボリュームがある。ただでさえ、コロナ禍で日常業務が増加し、多忙を極めると言われる教育現場の先生方がすべてを網羅的に熟読することはなかなか困難な事のように思う。

教育委員会として、この調整計画をどのように教育現場と共有し、世田谷の教育全体、それぞれの教室・授業に至るまで、浸透させていかれるのか、お考えを伺う。

また、この令和4・5年度の調整計画の取り組みの成果を、次期ビジョンの組み立てに活かして行くことが大切である。

教育委員会として、調整計画における教育現場での取組の成果を令和6年からの次期教育ビジョンにどのように反映させていくのか、その政策形成過程も含めて、どのようなお考えを持ちか伺う。

 次期教育ビジョンは、言うまでもなく、今後の世田谷の教育の基本的方針を示す「羅針盤」ともいうべきもの。

 ぜひとも従来の方針に何かを付け加えて引き継ぐという形ではなく、新しい視点、広い視野、柔軟な発想、そして、子ども達に何かを教えるという一方通行的な発想ではなく、これからの時代を担う子ども達と私たちとが、「共に学びあうための教育のあり方」を「探究する」、という視点を持って、新たなビジョンを組み立てて頂きたい。

以上です。

最後までお読みいただき、感謝申し上げます。

現在、今定例会の報告レポートも作成しております。

出来次第HP等で、アップいたします。

引き続き、つるみけんごの活動にご関心をお持ちいただけましたら、大変嬉しく存じます。

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