11/28 第4回定例会にて一般質問に立ちました

本日11月28日(金)、世田谷区議会・令和7年第4回定例会にて一般質問に立ちました。

今回取り上げたテーマは、次の4つです。

・高齢者の居場所づくり
・窓口・行政サービスのあり方(窓口混雑問題)
・行政の基本姿勢(対面窓口の意義)
・子ども達が安心して通える学校環境(暴力行為の増加)

【質問の要約】

〈高齢者の居場所づくり〉
高齢者が安心して過ごせる「身近な居場所」の必要性を指摘しました。区が掲げてきた「地区展開」が進んでいない現状を問題視し、身近な地区にこそ居場所が必要である点について、基本的な姿勢を伺いました。

〈窓口混雑問題・行政サービス〉
区長招集挨拶で示された「郵便局やコンビニへの分散化」を中心とした方針に疑問を呈しました。条例で“最も身近な行政拠点”とされた「まちづくりセンター」こそ、分散化の最前線として、その役割を発揮すべきであることを指摘しました。また、「待ち時間の解消」を掲げてきた区が、いま“待つことを前提とした仕組み”に寄っている点にも疑問を投げかけました。

〈行政の基本姿勢(対面窓口の重要性)〉
区がこれまで「区役所の顔」として重要視してきた対面窓口が、DX推進の中で軽視されかねない点のリスクを区がどう捉えているのか、「対面窓口のあるべき姿」をどのように描くのかを伺いました。

〈子ども達が楽しく通える学校環境〉
全国的に増加している児童生徒の暴力行為について、世田谷区としての実態把握や要因分析の状況を確認しました。また、文科省が示す未然防止を含め、「予防的アプローチ」の必要性を訴え、区としての今後の姿勢を伺いました。

【以下、一般質問全文】
はじめに、「高齢者の居場所問題」について伺います。

ご高齢の方々が、安心して年を重ね、最期まで楽しく老後を過ごせる、それを見て、現役世代が豊かな老後を思い描くことができる、これこそ今、地域社会に必要な「安心」そのものです。

今の世田谷区の高齢者に向けた基本的姿勢、政策、個別の施策一つひとつが、高齢者の生活実態を捉えたものになっているのか、不安を包み込み安心した老後をお過ごしいただけるものになっているのか、疑問を持ちます。

区長は、今定例会の招集挨拶で、「若者の実態やニーズを踏まえ、若者の居場所を拡充することが必要である」と言われました。

全く同感です。

孤立や孤独、家族・友人・人間関係等に悩み、自身の居場所がないと感じる若者が、安心して、自分らしく、そして、楽しく過ごせる「居場所」が必要です。

しかし、このような“居場所”を必要とするのは、若者だけではありません。

高齢者も同じです。

孤立や孤独のリスクを抱える高齢者の方々も、若者と同じように、「安心して過ごせる居場所」が必要です。

区は、この視点を、高齢者に向けた政策においても持つべきです。

令和5年の決算議会で、区は、高齢者が気軽に立ち寄り、くつろぐことができる居場所づくりについて、「高齢者の身体機能や気軽さも考慮し、より身近な地区での展開が必要と考えている」、「八年度の地域展開完了を待つことなく、現在の検討を早期に進めながら、地区展開の実現に近づけていく」と言われました。

ところが、本年6月の定例会では、「今後は、地区という枠にとどめることなく、より幅広い視点で進める」と言われました。

身近な地区での展開を掲げる一方で、「今後は、地区という枠に留めない」とは、いったいどういうことなのでしょうか。

高齢者の生活、高齢者の実態から考えれば、身近なところ、歩いて行ける範囲、つまり、身近な「地区」にこそ、高齢者がくつげる居場所が必要です。

改めて、高齢者のくつろげる居場所の地区展開に向けた基本的姿勢と来年度予算に向けてのお考えをお聞かせください。

次に、区長招集挨拶と窓口混雑問題について伺います。

今定例会の招集挨拶で、区長が、窓口混雑問題について触れられたことを評価いたします。

しかし、その方向性に、疑問を持ちます。

窓口混雑への対応は、単なる業務効率化の問題ではなく、区が区民にどう向き合うかという、住民自治の根幹に関わるテーマです。

区が、条例で、区民に身近な行政拠点として位置付けた「まちづくりセンター」は、窓口混雑の問題に対し、行政の最前線としてどのような役割を果たしているのでしょうか。

区長は、一昨日の招集挨拶で、混雑期に向けた窓口改善について、「郵便局」で、マイナンバーカードの交付等を行う事で、くみん窓口・出張所への来庁者を分散化すると言われました。

さらに、住民票の写しなどの証明書の「コンビニ交付手数料」を下げることで、さらなる分散化により、混雑緩和を図ると言われました。

区が、分散化の手法として、最も身近な行政拠点であるまちづくりセンターではなく、郵便局・コンビニへの分散化を推進するのはなぜでしょうか。

区民と区をつなぐ「まちづくりセンター」こそ、分散化の最前線として、また、条例で位置付けられた「最も身近な行政拠点」としての役割を果たすべきではないでしょうか。区のお考えを伺います。

9年前、保坂区長は、窓口混雑問題について、「長時間お待たせした結果になってしまったことは大変申しわけなく思い、また、心苦しい限りであります。何とか改善をしたいと思います。」とお詫びをしました。

区は、この間、「区民に時間を返す改革」を掲げ、DX・窓口改革の取り組みを進めて来られたはずです。

にもかかわらず、今回の招集挨拶で、保坂区長は、来庁者の待ち時間について、待合スペースの拡充やモニターの増設により、「お待ちいただく間の利便性向上」を目指すと表明されました。

区民に「待ち時間の解消」を約束しておきながら、待つことを前提にした仕組みを構築することは、いかがなものでしょうか。

今回の招集挨拶でのご発言は、事実上、区民との約束を反故にし、今後も「お待たせし続けること」を表明したとも取れるものです。

年明けの混雑期が目前に迫る中、区として、窓口混雑問題にどのように向き合うのか、お考えを伺います

次に、区民との接点である窓口に対する区の基本的姿勢について伺います。

区は、これまで、対面窓口について、「区役所の顔である。」「虐待や支援措置につながる事例もある。」との見解を示し、その重要性を議会で、何度も表明してこられました。

一方で、区長の今回の招集挨拶や今般示されている「せたがやDXロードマップ」では、「行かない窓口」「行かない区役所」の実現が掲げられています。

手続のオンライン化が時代の流れであることは理解いたしますが、区が、これまで重要視してきた窓口での区民との接点が、今後、減少しかねないことのリスクについて、区はどのように考えているのか、「対面窓口のあるべき姿」についての基本的なお考えをお聞きします。

次に、子ども達が楽しく通える学校環境について伺います。

子ども達が安心して学び、楽しい日々を過ごすためには、学校が「安全」であることが大前提です。

しかしながら、その大前提が揺らぎつつある現状が、国の調査からも浮き彫りになっています。

本年10月29日に文部科学省が発表した、令和6年度の児童生徒の問題行動等に関する調査結果では、昨年度1年間の小・中・高等学校における暴力行為の発生件数が128,859件、前年比18.2%増と、大幅に増加していることが明らかになりました。

中でも、小学校での発生件数が全体の6割以上を占め、2018年度に中学校を上回って以降、増加傾向が続いています。

このような現実と向き合い、子ども達が楽しく通える学校環境を守るためには、現場を持つ基礎的自治体こそ、その役割を存分に発揮すべきです。

児童・生徒の暴力行為について、世田谷区が把握している実態と、その背後にある要因の分析の状況についてお聞かせください。

さらに、今後、原因分析を踏まえ、文科省が言われる未然防止を含めた「予防的なアプローチの構築」が必要と考えますが、教育委員会としてのお考えをお聞かせください。

以上で、壇上からの質疑を終わります。

【答弁を受けての再質問】

窓口混雑や対面窓口のあり方については、本質的な部分にお答えをいただけておらず、残念です。

高齢者の居場所については、いまのご答弁では「公共施設は場所がないから、企業や事業所など、民間にご協力いただく」という趣旨のお話でした。

しかし、この間、担当部門とやり取りをさせて頂いておりますが、その中で、私は強い危惧を抱いています。

安易に民間活力へ依存していけば、元気な方はより元気に、活発な方はより活発に活動できるかもしれませんが、その一方で、その輪に入れない方は、ますます置き去りになり、孤立が深まる、結果として、高齢者の格差を、むしろ広げてしまうのではないか――ということです。

区の担当部門は、3年前のご答弁で、「高齢者の居場所づくりを全区に広げるよう区長の指示を受けている」と言われました。

さらに、昨年、9月の区長招集挨拶で、保坂区長ご自身が、

「高齢者の孤立や孤独を防いでいくためにフォローが必要だ」

「高齢者を置き去りにしない」

「セーフティーネットを強化する」

「高齢者の居場所づくりをさらに広げていきたい」と言われました。

 高齢者の居場所づくり、地区展開、全区展開ということは、区自身がこれまで表明してきたことです。

 しかし、これが、実態として進んでいない、このことが、世田谷の高齢者を、なお一層不安にさせていると思います。

 ぜひ、保坂区長にお聞きしたいのですが、世田谷の高齢者の方々に、身近な場所、身近な地区で、安心してお過ごしいただけるよう、区としてどう取り組むのか、高齢者の不安をどのように解消していくのか、その基本的な姿勢について、保坂区長のお考えをお聞かせください。

【再答弁後の一言】

窓口で待たせない、と言って、待合スペースを作り、高齢者の居場所を地区に作ると言って、公共施設は場所がないと言われる。

区に求められるのは、信頼と結果です。

先の決算特別委員会を含め、議会での議論が、来年度予算に形として表されることを求め、私の質問を終わります。

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