3/28 世田谷区第一回定例会最終日

先日3/28、世田谷区議会第一回定例会が閉会しました。最終日には、令和6年度予算案が賛成多数で可決されました。私は賛成するにあたり、区に対し意見を申し述べました。少し長いですが、全文を下記に記載いたしますので、お読みいただけましたら幸いです。

せたがやの風は、令和6年度世田谷区一般会計予算、ほかすべてに賛成いたします。賛成するにあたり、意見を申し述べます。

地域行政と災害時対応は一体不可分です。

基礎的自治体である区の最大の責務は、区民の生命と財産を守ることであり、災害発生時にこそ、区は基礎的自治体として、その真価が問われます。 

世田谷区、区民、事業者の公共的指針である基本構想の策定に当たって行われた審議会では、「自助・共助・公助の中で、自助が大切であると言われるが、公助を明示しないと自助と共助が有効に機能しないだろう。」との指摘がありました。

「身近な地区の防災力を高める予算」を標榜する世田谷区には、区民の自助・共助を推進する側の責務として、区としての「公助の役割」を明確化し、区民の信頼を得るための不断の努力が求められます。

世田谷区には、日本で唯一の「地域行政制度」があります。

その推進条例では、「まちづくりセンターが区民生活を包括的に支援する」ことが、高らかに掲げられています。

災害時に、区民生活の現場で、区民を支える、命を守る、これこそが、まちづくりセンターの最大の役割であり、条例で掲げたことの一丁目一番地であるはずです。

本年1月2日の航空機事故では、機長をはじめ、副機長、CAの皆様方の的確な判断と、日々の訓練の成果、そして、乗客の皆様が、クルーを信頼し、規律正しい行動を取られた、これらすべてがバランスよく機能したことが、奇跡の脱出劇を成功に導いたのです。

不足の事態が起きても一人の犠牲者も出さないという信念と、その信念に基づき、日々訓練を積み重ねてこられた、このたゆまない努力があればこその成果ではないでしょうか。

世田谷区という92万区民が乗る船は、いついかなる時もたった一人の乗員も見捨てることなく、乗組員一丸となって震災という荒波を乗り越えねばなりません。

仮に、区が人命救助や避難誘導を、自衛隊や消防、警察の仕事だとするならば、救える命が救えません、届くはずの手を差しのべることもできません。

区民と協働し、区と区民が助け合い、大災害すらも乗り越える、これこそが世田谷が掲げる参加と協働の真のあるべき姿と考えます。

世田谷区には高い志を持つ職員の方々が大勢おられます。

皆様が、区民生活の現場で、その力を存分に発揮し、区民の命が守られる世田谷となることを期待いたします。

世田谷の未来は、志ある職員の皆様にかかっています。

そのことを申し上げ、世田谷の風の賛成意見といたします。

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