企画総務委員会にて先進事例の視察

今週は、世田谷区議会企画総務委員会で、先進事例に取り組む市役所の視察に行って参りました。

1つ目の豊橋市では「シティープロモーション」について学びました。豊橋市では、街をあげての魅力の発信と創出に力を入れており、映画のロケ地として採用されるよう誘致し、さらに市内のロケ地マップを作成、観光客増加を狙うといったと活動に繋げています。こうしたことを通じ、全国的に市の認知度の向上を図るという取り組みをされています。観光客が増えればその分お店などを利用する人が増えるので、地元の活性化にもつながります。

また、豊橋市では市内で生まれた古関金子さんを朝の連続ドラマで取り上げて欲しい、と誘致活動を熱心に続け、その結果2020年の朝ドラとして放送されることが決定するという成果も出しておられます。

次に視察をした神戸市役所では働き方改革についてお話を伺いました。

在宅勤務やフレックス制度の導入、フリーアドレスオフィスなど、民間では取り組まれているものも行政ではまだまだ導入に踏み切れていないものを、神戸市ではいち早く採用し、柔軟な働き方を目指し改善を続けています。

世田谷区でもこうした多様な働き方を推進することで子育てや介護との両立をよりしやすくして行く必要性を感じました。

3カ所目の姫路市役所ではICT活用による業務改善に向けた取り組みについてお話を伺いました。

音声認識AIを活用し、窓口に来られない方や役所の時間外においても問い合わせが出来る対話型問い合わせサービスの仕組みを現在構築中とのこと。

こうした技術はすでに世の中にはたくさんあるものの、自治体としての利用はなされておりません。

住民の方の利便性を考え、様々な形でAI技術を活用して行くことは今後行政においても1つの課題になると考えます。

特に時間外の手続きやネット上での申請など、AIを活用することで利便性の向上を目指すべきと感じました。

最後は、福山市に視察に行きました。「外部人材(戦略推進マネージャー)の活用による政策の推進」についてお話を伺いました。

民間企業に勤める方に兼業という形で週に一回程度、役所に勤務して頂き、民間の目線や経験と知恵を活かし市の政策を推し進めるというとてもユニークな取り組みについてお話を聞くことができました。全国から多くの方が視察に来るとのことです。

役所の仕事は、民間に比べスピード感が劣ります。

ダイナミックに物事を進めることが苦手な役所にとって、民間の方の力が入ることで踏み出せることもあるようです。

コストを抑えながらも民間の方の力を上手く活かす仕組みづくりには非常に興味深いものがありました。

いずれの市役所でも職員の方が前向きに業務を改善・展開されておられました。

今回、お聞かせいただいたお話を、今後の議会活動に活かして参ります。